2013年9月17日火曜日

「統合失調症患者にみる肥満傾向」についての考察






一日の中で病棟が最も活気にあふれるのは3時のおやつの時間である。

いざ売店へとたどり着くと、患者は菓子の並ぶ棚を物色し、各々お気に入りの菓子や飲み物(十中八九コーラである)を買うのだが、彼らの選択肢はさほど多くはない。金銭的な問題もあるが、誤嚥のリスクが高い菓子類(特にパンや、硬いもの)は遠慮してもらう。病棟へ戻り、スタッフの目の届く範囲のテーブルで購入した菓子を食べるのだが、彼らの食べる、飲むの早さは尋常ではない。これは食事においても同じである。コーラを飲み干す早さは、ハイキングウォーキングのQちゃんにも引けをとらないだろう。





余談だがこの病棟にはデイルームに自動販売機が1つ設置されているのだが、患者が選ぶのは常にコーラである。コーラの横に並ぶ水やお茶などを患者が買う場面を見た試しがない。聞くところによるとこの傾向はこの病棟(病院)に特異なものではないらしい。特にかくコーラの消費量が半端ではないのである。1日になんども業者がコーラの補充に来る。仮に1日のコーラ販売数が最も多い自販機であったとしても驚かないだろう。
http://anond.hatelabo.jp/20140925065545






○脳を刺激するためにはジャンクフードが効果抜群

個人的な印象として統合失調症の人あるいは発達障害群の人たちは肥満傾向が強い感じがする。

更に言えば、好きな食べ物が甘い食べ物や炭水化物、あるいはジュースなどのいわゆる高カロリーで糖分が多い食事を好む傾向が強いイメージがある。


この理由について考えてみた。
低血糖症という病態とかなり重なる部分がある。





統合失調症あるいは発達障害と呼ばれるような人たちにはなんらかの共通した食事傾向が見られるような気がする。
好んで食べるものに共通項がある気がしてならない。


白米、ハンバーガー、冷凍食品、おかし、ジュース、乳製品。


血糖値をビューッといっきにあげてくれるもの。
カテコールアミン強烈に刹那に発生させる食事を求めている。







「おいしい!」という快感を味わえるからジャンクフードの類を好むのかなと。

脳にドーパミンを発生させるには消化が早くて血糖値が一気に上がってハイになれる食べ物、つまりジャンキーなものが最も好ましいからだ。
統合失調あるいは発達障害では、こだわりが強く出る傾向があるので、そのこだわりの一部として考えてみてもいいんだけど、
じゃあ別に野菜とか大豆とかでもいいはずなんだけど、そういうものじゃなくてジャンキーなものが好きだとなると、
刺激が足りない脳に刺激を与えるためにも、血糖値が一気に上がるジャンキーな食べ物を好むのだろうと思うし、
「健康に良くない」と家族が助言をしても、こだわり行動としてなかなか家族の思いは通じないと言う面もあるとは思う。








以下に、ドーパミンとビタミンB3の話の引用を。







①ドーパミンが適切に働かないのでいつまでも満足が得られない?

 >>
統合失調症の陽性症状(幻覚・妄想など)は基底核や中脳辺縁系ニューロンの ドーパミン過剰によって生じるという仮説がある。
 統合失調症はドーパミンが過剰に出ていて
反対に うつ病はドーパミンが不足してる状態だそうなんですが。
<<
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1345409638

 >>
統合失調症患者はいくら食事で炭水化物と糖質を過食して血糖値を上げても
血液中の糖分と脂質を全身の細胞がエネルギーとして燃焼するパフォーマンスが著しく低いそうです
過食しても脳も筋肉も摂取した炭水化物及び糖分をエネルギーとして上手く使うことができず 
 統合失調症患者は常にエネルギー不足で怠くて疲れやすく腹が減るそうです
<<
http://blog.livedoor.jp/diamondwave1/archives/65640899.html


②炭水化物の過剰摂取でただでさえB3を消費しやすいのにさらにB3の不足をもたらすから?あるいはB3が減りやすい体質で炭水化物の代謝にはB3が欠かせないから太ってしまう?


 >>
先生、最近になり統合失調症にたいしてビタミンB3(ナイアシン)を投与する治療法が話題になっていますね。
 確かに話題になっています。しかし統合失調症に対するビタミンB3(ナイアシン)の投与は、カナダやアメリカでは20年以上以前から行われております。
それでは、アメリカなどでは統合失調症に対するビタミンB3(ナイアシン)の投与は、広く一般的に行われているのでしょうか?

いいえ、アメリカなどでもこの治療法は広く受け容れられているのではありません。
 外国でも統合失調症に対しては薬物治療が中心になっています。
 先生は、ビタミンB3(ナイアシン)だけでなく、総合的な栄養アプローチを統合失調症の患者様へ行っていると聞きましたが・・・
 そうです、このクリニックは全員の方に詳細な血液検査を行い、そのデータと症状から必要な栄養素を選びます。
 統合失調症の方には、ビタミンB3(ナイアシン)を使用しますが、その他に検査データから必要な栄養素を追加するのです
<<
http://www.shinjuku-clinic.jp/konnakata/K_VB3.html



>>
血液中のヒスタミンレベルが非常に低い統合失調者では ありもしないことを本当だと思い込む妄想と、この世の現実にはありえないものを見る幻覚が
発生していた。すなわち、ヒスタミンレベルが高すぎるか、低すぎるかによって、
 心の病や神経の異常な興奮が発生している。
ヒスタミンレベルが高すぎるか低すぎるかによって、
 心の病や神経の異常が発生していた。
 低ヒスタミンは銅の過剰によって発生する。
そこで銅の過剰を抑えるために、ビタミンCとナイアシンB3を投与したところ、
ヒスタミンを正常範囲内に収めることが出来た。
 高ヒスタミンの患者にビタミンCとナイアシンを投与しても、効果が無かった。
しかし、カルシウムを投与すると、ヒスタミンレベルが下がり、症状は改善した。
<<
(心の病は食事で治す 生田哲  PHP研究所)





■PDF

http://www.nishihara-world.jp/work/pdf/170417_nmc_6_03.pdf#search='%E7%B5%B1%E5%90%88%E5%A4%B1%E8%AA%BF%E7%97%87+%E4%BD%8E%E8%A1%80%E7%B3%96%E7%97%87'








統合失調症の人は犬好きな人が多いイメージ。
一定のルールに従って人間に接してくれるからかな?猫に比べると。

脳に何らかの以上がある病態では、自分の予測を超えたことが目の前で起こると混乱が生じる確率が高い。
そういう意味でつかみどころの無い猫は好まれないのかもしれない。

ある程度、一定のわかりやすいルールで動いてくれる犬を好むのかもしれない。
  

2013年9月5日木曜日

きみはいい子 中脇初枝 ポプラ社












ーー「うばすて山」より


ほんとのおかあさんをすきになれないんて。
おかあさんをだいきらいと思ってしまうなんて。
きっと、こんなにわるい子は、どこにもいないと思っていた。


「いいんだよ。きらいでも。」
「そんなにひどいおかあさんなら、きらいでいいんだよ。無理にすきになる必要はないんだよ。ひどいことをされたら、それがたとえおかあさんでも、中田にとってはひどいことなんだから。ひどいひとをすきになる必要はないんだよ」



わたしはそのときはじめて、おかあさんをきらいな自分をきらいになる必要がないことを知った。









ーー「サンタの来ない家」より


「おとうさんが言うんだ。五時までは家に帰ってくるなって。」

「こんなところにいたらかぜひくよ。先生が送っていくから。」

「だめだよ。おとうさん、すごく怒るから」

「そんなの、怒るほうがおかしいんだ。」

「違うよ」
「ぼくがわるいんだよ。ぼくがわるい子だから、おとうさんが怒るんだ。」

「なんでわるい子だと思うの。」

「だって、おとうさんが怒るから。」

「それは、おとうさんのほうがおかしいんじゃないかな」

「ママだって怒る。」

「ママもおかしいんだよ。」



「どうしたら、いい子になれるのかなあ」
「ぼく、わからないんだ。」















「神田さんは、わるい子じゃないよ」
「神田さんは、なんにもわるいことしてないよ。」

でも、ぼくが言ったんじゃだめだということを、ぼくは知っている。ぼくじゃなくて。

「神田さんは、いい子だよ」


神田さんの長いまつげから、大きな涙がぽたりと落ちた。
糸を引くように、ゆっくりと地面に落ちた。

神田さんの肩が震えていた。

ぼくが、抱きしめていいんだろうか。
本当は、ぼくではないだれかがすべきこと。
神田さんが本当に望んでいるのは、ぼくではない、誰か。
でも。
そのだれかから、どんなに望んでも、与えられないとしたら。













*******









ある種の人にとっては、ずーっと開けないようにしてきたドアが
開いてしまうスイッチとなりかねない一冊かと。

愚痴愚痴いいながら、全力で進めば良いだけ!




◇言葉と行動は別!



 

■「きつい!つらい!!」と言いながら進めば良い


「ツラいとわかっていても、それでもそのツラさ先にあるものが欲しくて頑張ってるんでしょ?だったら、しょうがないじゃない自分で選んでるんだからグチグチ言うんじゃない」
という正論の刃が牙をむく。
特に自分に厳しい性格の人(真面目で規範意識が強く、弱さを見せたくないタイプ)を追い詰めることは往々にある。

けどね、「ツライ状況を選んだんだから文句いうな」と「ツラいよ~と感じる、あるいは言葉にする」というのは別のものなんだよね。





 

■ツラいツラいと愚痴りながら、その状況を乗り切る。何も矛盾していない


よく女の学生さんがテスト期間になると「テストだるい」「勉強する意味ない」「テストやベー勉強してねー」などなど言いあっている場面があります。
真面目なタイプの人からすれば「はぁ、勉強は学生の義務でしょ、ちゃんとやれよ!」と思って怒りを覚えるでしょう。
当然ですね。自分は必死でやっているのにそれを放棄する人がいれば、怒りを覚えて当然です。

けどね、彼女達がテスト勉強を放棄するのかと言えばそうではない。

グチグチ言い合いながら、ちゃんと勉強して結果を残すのである。
もちろん、中には愚痴だけ言って勉強しない人も居るだろうけれど、
基本的に人は、ツライ状況に向き合えるものだと信じている。


愚痴ってもいいんだよ。

ツライならツラいんだなって言葉にして口から発してみる。
そうやってみんなやってるんだから。

甘えたことを言って、行動は妥協をしない、それだけのこと。
人間は胸に秘めた勘定を口にすることで余裕を取り戻して個々人が成すべきことに全力で向かいあっていくのが正しい姿だと思うのです。






2013年9月4日水曜日

親しい人が「境界性パーソナリティ障害」だと気づいた時に ~A to M~




※以下の5はすべて同意語である

境界性パーソナリティ障害
境界性人格障害
BPD(Borderline personality disorder)
ボーダーライン
ボーダー






※※参考文献

(普通に生きられない人たち 磯部潮 河出書房新社)
(境界性パーソナリティ障害 岡田尊司 幻冬舎)
(境界性パーソナリティ障害  疾患の全体像と精神療法の基礎知識 小羽俊士 みすず書房)


















○はじめに


最後にもう一度出てきますが、はじめに言っておきたいのは
『地雷が爆発するのは踏んだときじゃない。足を離す時なんだ!』ということです。

地雷が爆発し人間を吹っ飛ばすのは踏んだときではなく、離そうとした時なのです。
踏んだだけではまだ、それほどの被害はありません。
しかし、踏みつけたものが地雷だと知ってしまったときから、状況は一変しいっきに緊張感が増した現実が襲ってきます。

踏み続けるのも地獄、足を離すのも地獄。
そうなったときに、地雷を爆発させず(あるいは爆発したとしてもなるべく軽症で済むよう)に持っていくには、どうすればよいのでしょうか?

読み進めることで、地雷からの脱出に少しでもヒント、あるいはヒントのきっかけになれれば、これ幸いでございます。





△主題

愛する人がBPDを抱えていると知らずに愛してしまったときのため。
そして、ある日、ついぞや我慢できずにBPDの人と別れようとした時に、
何が何でも別れることを認めないで強烈で卑劣な駄々をこねられた時、どうするべきか。








◎考察ーーBPDの人との未来は描けるか

境界性パーソナリティ障害というのは3歳児と同じです。

自分の都合のためだけに動いてくれる人が必要です。
常に自分を愛して欲しくて、100%の愛が99%になったと感じたらすぐに文句(強烈な罵声)を言います。
お母さんが思い通りにしてくれないと子どもは泣き叫びますが、それと同じことを寄生先に何の疑いもなく要求します。
感情をコントロールする能力が無い3歳児のボーダの人たちは、思い通りに行かないとすぐに行動化(暴力や叫び声、アルコールなど)で自分の中にある負の感情を爆発させてしまいます。


まさに、感情のコントロールができず大人のルールが通用しない3歳児のお守りをしているのと同じ徒労感を覚えるでしょう。


3歳児が3歳児らしく振舞うのは子どもらしくてかわいいのですが、ボーダーの人は、この3歳児の状態から心がまるっきり育っていません。
身体や知識などは優秀なくらいに身につくのですが、心の方はずっと3歳児のままなのです。


なぜ3歳児のままなのかというのは、個々人の理由や原因があるでしょう。
そういう遺伝なのかもしれないし育った環境なのかもしれない、あるいは(性的)虐待なのかもしれない。

ただ、残念ながらボーダーは治ることは無いと思います(寛解はあるという見方が多いですが)。

どんな優秀な治療者が治療にあたったとしても、そうとうに苦労と年月を必要とするでしょう。

なぜなら、3歳児の時に与えられるべきもの、そして3歳児のときに育てられるべきだったものは、
大人になってからの時点で与え育てたとしても、その人に染み込んでいくことはないからです。
だとすると、BPDの人はずっと3歳児の心のままで生きていくことになります。
3歳児の子どもとずっと生活していけるでしょうか?
いえ、本当に3歳児の子どもとなら生活していけるでしょう。
ただ、そこにいるのは成人をはるかに超えた3歳児の心の持ち主なのです。

誰かを愛したり、誰かに優しくしたり、誰かを尊重したり、家族を大切に思ったり、子どもを育てたり…そういう大人の振る舞いを、愛が足りなくて泣き叫んでいる3歳児の大人に期待できるでしょうか??

いつの日にか、BPDの人と二者関係以外の段階(結婚出産など)に進もうと思ったときには、そうとうの覚悟が必要でしょうし、もしも、そういう段階に進みたいと思っているけど、それはこの人では無理だなと感じたとしても、
どちらに進むことになろうとも、意味の分からない徒労感に何度も襲われながら進むことになるでしょう。

3歳児の子供が親に捨てられると分かったら、どうなるでしょうか?
そして、その3歳児が知識も経験も策略も考えられる大人の3歳児だった場合、どんな手を使ってでも捨てられないようにするのではないでしょうか?
あるいはもしも次の段階に入ったときに、3歳児に家庭を運営したり子育てをしたり、という機能を期待できるでしょうか?

「多少の疑問符を持ちつつも、現在の心地よさに溺れていると、溺れた未来が待っている」のではないか…
私が危惧しているのはその一点だけです。

「進むも地獄進まぬも(結婚するのも別れようとするのも)地獄」という終着駅に着くまでどうにか第三の道を用意できることを祈るばかりです。











 

▽境界性パーソナリティ障害の特色



■境界性人格障害の診断基準(アメリカ精神医学会 DSM-Ⅳ)


 対人関係、自己像、感情の不安定および著しい衝動性の広範な様式で、成人早期に始まり、種々の状況で明らかになります。
診断は以下のうち、5つ(またはそれ以上)で示されます。

1. 現実に、または想像の中で見捨てられることを避けようとする気違じみた努力
 注:基準5.で取り上げられる自殺行為または自傷行為は含めないこと

2.理想化とこき下ろしとの両極端を揺れ動くことによって特徴づけられる不安定で激しい対人関係様式

3. 同一性障害:著明で持続的な不安定な自己像または自己感

4. 自己を傷つける可能性のある衝動性で、少なくとも二つの領域にわたるもの
(例:浪費、性行為、物質乱用、無謀な運転、むちゃ食い)
 注:基準⑤で取り上げられる自殺行為または自傷行為は含めないこと

5.自殺の行動、そぶり、脅し、または自傷行為の繰返し。

6. 顕著な気分反応性による感情不安定性
 (例:通常は2、3時間持続し、2、3日以上持続することはまれな、エピソード的に起こる強い不快気分、いらいら、または不安)

7. 慢性的な空虚感

8. 不適切で激しい怒り、または怒りの制御困難
 (例:しばしばかんしゃくを起こす、いつも怒っている、取っ組み合いのケンカを繰り返す)

9. 一過性のストレス関連性の妄想様観念または重篤な解離性症状
境界性人格障害は、有病率1%~2%居ると言われており、日本では250万人ほどと考えられています。

男女比では女性の方が2倍多く、特に若い女性に多くみられます。









■幼い頃の過酷な体験が要因となる

境界性パーソナリティ障害の人に、しばしば心的外傷体験が認められることが、経験的に知られていた。

たとえば、身体的虐待や性暴力のサバイバーでは、境界性パーソナリティ障害を発症する頻度が高い
それ以外にも、離別や死別体験、事故や事件の被害者となること、過酷な逆境体験も、適切な手当てがされていないと、深い傷を与え、発症の原因やきっかけとなることがある。

幼い頃にそうした体験をするほど、影響は深刻になる。






■自己と他者の境界が曖昧になる

このタイプの人では、自分と他者との境目が曖昧で、十分に区別できていないということである。
そのため自分の視点と他者の視点を混同してしまいやすい。
自分が好きなものは、相手も気に入るに違いない、逆に、自分が嫌いなものは、相手も嫌うはずだと思う。
自己と対象が区別されているようで、しばしば混同される結果、常識が通用しない特有の問題が生じてくる。

自分の基準でしか、相手を見ることができないということである。
これは、周囲の問題にばかり目が向きやすい原因ともなる。

対人関係や子育てでも相手を一面的に判断し、好き嫌いや支配の激しい、過酷な状況を作りやすい。






■親は大好き。だけど大嫌い

見捨てられ不安は、殆どの例で親が対象になります。

幼い頃寂しい思いをして、親から見捨てられた。
だからこんな不安定な人間になった、自分の人生をどうしてくれるんだと、親を責めます。

BPDの人の多くは、親の育て方によって今の自分が作られた、親のせいだと言います。
幼児期に寂しい思いをした、親と切れている、自分を見てくれなかった、頼れなかったなどと言います。
幼い子どもは親に甘え、
保護され愛されたいと言う思いがあってこそ、思春期になって徐々に親離れしていきます。

しかし、幼児期に十分に親に甘えることができなかったので、心が寂しいままだという言うのです。










■二人の関係から他人を排除する理由

BPDの人たちは何をしても「虚しい」といつも訴えます。
彼らは「不安定の安定」というかりそめの安定を保っている時にも虚しさを訴えます。
そして、BPDの人は、自分の心の中に欠損があるといいます。

イギリスの精神分析医であるバリントはこれを「基底欠損」と呼びました。
バリントは「基底欠損領域」というものを想定し
この領域においては言葉は本来の伝達手段となりえないとしました。

たとえば、上司とそりがあわないとか恋人とうまくいっていないなどというときに
それは「葛藤」という言葉で表現でき、第三者に説明できます。

ところが、「基底欠損領域」においては、言葉は本来の言葉の意味は持たず、
言葉は途方もない好意か悪意としてしか捉えられず、相手の一挙一動に重大な意味が賊与されます。
この基底欠損こそがBPDの人が表現する
「なにか埋め合わせの出来ない心の欠落の存在」なのです。


3人関係においては必ずなんらかの葛藤が生じます。
これは「基底欠損領域」ではありません。

つまり、BPDの人の慢性的な空虚感は葛藤が生じた結果もたらされるものではありません。
それは欠損として現に存在しているのです。


うつ病の人は心の欠損を示すことはありません。
うつ病の人は心の欠陥を訴えることはあっても、心の欠損を訴えることはないのです。

すなわち、うつ病の人の心はたとえ一時期にトラブルを起こしても
元の状態にまで回復したとしても、それはあくまでも一時的なものであって、
埋められない内科かの欠損を再確認することにもなりかねないのです。

境界性人格障害の人の打つ病体は心の欠損がある限り、完璧な回復は原理的にはありえないのです。








■二者関係においてのみ病理が露呈

境界性を持った人の第一印象は儚げで、ひっそりしていて、どちらかといえば目立たない感じを受けます。
そしてこの印象は何も第一印象だけでなく周囲の人のある程度固定した評価であることが多いのです。

しかも、それだけでなく仕事ができ、周りに気を使うことができる、
などの有能であるという評価を受けていることさえあります。

これは不思議なことですが彼らの特性を考えれば当然のことです。

つまり境界性の人は二者関係においてのみ彼らの病理が露呈されます。
逆を言えばそれ以外の場では境界性が発揮されないということになるからです。


どういうことかというと、境界性、曖昧さというのは二つの場所の境界で成り立つものであって
3つ以上の場では成り立たないからです

誰かとの間に共生関係が構築されている時には、彼らの病理はそこに投影されて束の間の安定を得ています。
そしてそのときにはそれ以外の対人関係は比較的安定しているのです。
むしろ安定以上の能力を発揮しているといってもいいでしょう。
相手を振り回しているということ自体が彼らのパワーのポテンシャルの高さを示しています。
マイナスの方向と同程度のプラスのパワーが発揮される可能性をいつも秘めているのです。




Fさんとその彼氏の関係性を例にあげましょう。

Fさんは常にやる気がしない、母親が私を苦しめる、メールを自分の都合でしてきて
返事を返さないと何十回もメールをしてくる。電話も夜中でも早朝でもしてきて
私が本当にダメな人間だと罵倒する。

電話に出ないと、出るまで何度もかけてくる。私はどうしたら良いの?と訴えます。

しかし、よく話を聞いてみると母親から電話がないと自分から電話をかけたり、
メールをしたりしているのです。

何も連絡が無いと「見捨てられ不安」が出現します。


いつも傍にいる彼氏に対しても、彼がなにか忠告めいたことを言おうものなら、
「あなたは何も私の事を判っていないくせにえらそうに言わないで」と怒り出すのですが
Fさんが落ち込んでいたりするときに黙っていると
「どうしてあなたは私がこんな風なのに何も言わないの」と今度は責め立てるのです。

第三者的に傍観していると、彼はどうしてFさんと別れずに一緒に居るのか、
自分の人生の大切な時間を浪費しているだけでないかと思ってしまうのですが
とうの彼氏は別れることなど想像などできないのです。
完全にFさんに取り込まれていて、別れることは彼にとって、この上なく恐ろしいことで
意識の端にさえのぼらなくなってしまっているのです。
こうして彼は、自分がFさんにとってなくてはならない人であると刷り込まれてしまっているのです。
このようなFさんと彼氏との関係が典型的な共生関係といえます。


彼は自分がFさんにとってなくてはならない唯一の存在であると刷り込まれているのですが多くの境界性人格障害の人は、このような共生関係を築いている一方で共生関係以外の関係性が良好であったりします。

これはしばしば認められることです。

たとえば、Fさんは彼との関係が揺らいでいる、つまり、彼がFさんのことで心底疲れ果てて
エネルギーを吸い取られて仕事もできずにボロボロになっているときほど、Fさんも眠らずに彼を振り回しているので
体力的には落ちているにもかかわらず、
いつにも増して活動的にアルバイトを始めたり、自分の得意なピアノの講師として教えに行ったりするのです。

Fさんと彼はこうような「不安定の中の安定」と呼ばれる共生関係を築いているのです。


その一方で、BPDの人は彼の代わりに共生関係を築ける人に、常にアンテナを張り巡らしてもいるのです。
それはBPDの人を取り巻く全ての人に対して行っていますが
その相手は限定されていて、お眼鏡にかなう人間でなくてはいけません。 

その人間とは、同じ境界性人格障害の人であってはとても共生関係は築けないのですが
ある程度は境界性というべき辺縁性を持っている、あるいは理解できる人間でなくてはならないのです。


だから、その相手が精神科医である場合もしばしば見られます。


もちろん、不安定の中の安定が得られていない状況では、彼らは自己破壊的な衝動を抑えきれずリストカットや無断欠勤などの問題行動を起こすでしょう。









○おわりにーー穴の空いたバケツに愛情を注ぎ込み続けられますか?


「はじめに」でお伝えした『地雷が爆発するのは踏んだときじゃない。足を離す時なんだ!』の意味が少しでも伝わっていれば幸いだなと思います。

多くは語りません。


そして最後に一言。

人間の器、というか力量というか人間性みたいなものって、うまく行っている時には見えてこないと思うんですね。

ピンチな時、余裕のない時、予想外の出来事が起こった時、そういう時にこそみせる顔が、その人の本当の顔だと思うのです。

余裕があるときはどうとでも取り繕えるのだから。

「普通にしている時は一緒に居ると楽しい」というのは、とても幸せなことですね。
だけど「おもいがけない場面で感情の沸点がきたり、脈略の分からない場面で暴力を振るわれたり、私以外の人との交流を持つことを禁止したり」というような何か、BPDの人の思い通りにならなかったり欲求が満たされなっかたりという場面で常に爆発してしまうような女性と一緒にいて、そこに安らぎと言うものはあるのでしょうか?


あなたはBPDの女性の欲求を満たすために生きているわけではないと思います。


人間は誰しもが自分の欲求に基づいて生きています。
だからこそ、「相手にも欲求があるはずだ」という思いやりが大人になるにつれ育ってくるものだと思います。


しかしながらBPDの人は、その思いやりが顔を出せないほどの圧倒的な虚しさを抱えており、常に自分の欲求を最優先して満たしてくれる相手を必要としています。
人間同士が付き合うのは犠牲感はある程度はしかたがないことなのですが、我慢できないほどの犠牲感を感じられるうちに、麻痺しないうちに、何か対策を講じてほしいと切に思っています。

3歳児は愛を与えれば愛を自分に取り込み、愛が定着しますが、40歳の3歳児は、瞬間的に愛が通り過ぎるだけで、もう愛は定着しないでしょう恐らく。
それでも愛を注ぎ続け(させられ)る人生を選ぶのであれば、もう何も言えることはありません。
























※※※以下2点は教訓になるであろうウェブ上の拾い物です





■ゲーセンで出会ったメンヘラと仲良くなった結果
>>
77:1 ◆ve57CRP6vE :2013/04/06(土) 00:57:26.21 ID:6bierxtci
 ポプ子曰く音ゲーをもっとやってほしい。
 最近冷たい。
 以前のように遠征したい。
 家にいると寂しくて死にそう。
ODしそう
 ぶっちゃけ私はメンタルクリニックに通ってる。
 親が最悪。
などと繰り返してた。
 他にも色々いってたけどこまけぇことはいいんだよ!
んで話を遡るとポプ子は名前を言いたがらなかった理由が判明した。
 家庭から決められた名前(本名)がものすごく嫌で仮の名前で世間に出ていた。
ゲーセンに居る間はニギヤカで落ち着く。
でも一人
そんな中いつま一人で居る俺君ならなんでもわかってくれる気がしたそうです。
これは最後の方の手紙で判明したお話ですが。
 
80:1 ◆ve57CRP6vE :2013/04/06(土) 01:09:09.89 ID:6bierxtci
取り合えず話し合いは完結し、うまくお付き合いを続けてました。
ポプ子も以外とわかってくれた?
みたいでメールと連絡の頻度が半分くらいになりました。
(って言っても着信50件とか来てたけど)
なんかポプ子が色々言ってたけど1つぐらいは守ってあげよう!っと思って思いきって家庭用の音ゲーを購入しました。
すると上達が半端じゃないwwww
ってくらい上達しました。
(やり過ぎて会社寝坊した日もありましたwww)
んでポプ子が最近俺君上達早いよね。
 抜かれそう~って言われました。
この時ポプ子の表情は心底悔しそうでした。
この頃にはライバルが他の方もおり、他の女性プレイヤーさんや遠征で見かけてライバルしてくれた方もいらっしゃいました。
ポプ子は正直な話ゲームとして成長が止まっていた。
それもそのはず高難易度の曲などもさわらず出来る曲のフルコン、スコア詰めなどばかりしていたのだ…
そして家庭用を持った俺とは一気に差がついていった…
 
84:1 ◆ve57CRP6vE :2013/04/06(土) 01:16:25.37 ID:6bierxtci
 ゲーセンでポプ子と一緒にやっていてもポプ子が出来ない曲ばかりが増えていき
日に日にポプ子が苛立っていた。
ある日スコア、ミスカウントを埋めていたらライバル勝敗が
俺432勝ポプ子12敗みたいになっていた
 まっでもゲームだし競いあって楽しむものだし~
なんて考えていたら…
甘 か っ た !
 自宅に帰ると家が荒れていた。
 泥棒が入ったのかと思うくらい
 
87:1 ◆ve57CRP6vE :2013/04/06(土) 01:23:54.05 ID:6bierxtci
 そして一通の手紙が荒れた机の上に置かれていた。
 内容は
最近俺君がうまくなりすぎて他の人と仲良く話してるのを見てるのが辛すぎます。
 話も入れないし、寂しい。
どーしてあたしの方が先にやってるのに…
以下省略
みたいな内容でした。
ゲーセンで高難易度の会話が嫌だったのかわからないけれど苦しい心境に陥ってしまったようです。
とにかく心配になりすぐにポプ子に電話かけた。
するとあることに気付いた。
ポプ子の着信音が俺の家の中から聞こえる…
 
90:名も無き被検体774号+:2013/04/06(土) 01:26:16.37 ID:mHIQdM5a0
 気になって寝れない
 
93:名も無き被検体774号+:2013/04/06(土) 01:30:27.20 ID:y1FwDjnu0
 こえぇぇぇぇ
  
94:1 ◆ve57CRP6vE :2013/04/06(土) 01:33:09.65 ID:6bierxtci
 よく聞くとお風呂場から聞こえる。
まさかお風呂で…

っと思い急いで扉を開けると
腕の中腹部よりを切り刻んで浴槽に血まみれうつ伏せ状態。
 急いで救急車呼んで一命を取り止めた。
それからポプ子はODもしていた。
 腕の治療が済んだ時点で精神病院に入院した。
その間お見舞い行ったり、たわいもない会話をしたりしてたが、正直俺はポプ子の事が好きだけどこれから先もこういうことが続くならゲームなんかやめたい。と思ってた。
 退院したら一度切実にお話をしようと思いました。
 
ODとは
オーバードース(drug overdose、過量服薬)とは、向精神薬、つまり医薬品や薬物を、生体の恒常性がそこなわれる用量になるほど摂取すること、それによって起こる状態、症状、または概念。心身に深刻な症状を引き起こし、時に死亡する場合もある。本質的には生体における毒の作用の一例である。
wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BC%E3%82%B9

 
97:1 ◆ve57CRP6vE :2013/04/06(土) 01:40:43.47 ID:6bierxtci
 それから数ヵ月後ポプ子は無事退院しました。
その間ゲーセンは行ってないです。
なんかやる気が起きなくて。たかがゲームで人一人死にかけるなんてって気持ちが怖くて
実際ネトゲやり過ぎやデータ消されて死んだ人とか居るみたいですが。
 退院後落ち着いた頃合いを見計らいポプ子に相談しました。
 親身になって。
 二度とこう言う事はしない。
 楽しんでやろう。
 次に自殺紛いをしたらもうお付き合いできない。
はっきりと言ったら案外素直に「うん…」っと言っていた。
 安心したし、また二人で楽しめるんだと思って安心していた。
しばし平穏な日々が続いていた……


かのように思えた
 
98:名も無き被検体774号+:2013/04/06(土) 01:40:51.09 ID:y1FwDjnu0
 まだリスカでよかった


102:1 ◆ve57CRP6vE :2013/04/06(土) 01:48:30.63 ID:6bierxtci
 仕事→帰宅→風呂→飯→ゲーセンみたいな感じの生活でポプ子と付きっきりになってた。
ポプ子は目を離すと危ないなぁ…って思ってたから
退院後ポプ子はうちに週五位で泊まっていてほぼ同棲と変わらない生活をしていた。
ある日仕事の部署が変わり荷物を運ぶことが多くなり、全身筋肉痛の日々でした。
 特に膝の負担が酷くポプ子にマッサージしてもらってました。
 
109:1 ◆ve57CRP6vE :2013/04/06(土) 02:10:32.42 ID:6bierxtci
毎日毎日荷物運びが続き疲れも溜まりゲーセンにあまり行かなくなりました。
ポプ子「最近俺君ゲーセン行かないね…」
 俺「仕事で体痛くて遊びいけないね~行きたいのに~」
ポプ子「………。」
ってな感じでした。
しかし膝が妙に痛むのに違和感を覚えていた。
ある日お風呂に入ると膝の裏見て仰天した。
 虫に食われたようなプツプツがたくさん出来ていた。
 俺「あちゃ~あせもか何かかな~あんまりひどくなるようだったら軟膏でも塗るか~」
って思っていた晩にようやく気付いた。
 俺は一度寝ると震度4の地震でもなかなか起きない。
うつ伏せで死体のように寝るのが家でのクマ避け睡眠スタイルなのだ。
 
110: 忍法帖【Lv=11,xxxPT】(1+0:8) :2013/04/06(土) 02:12:35.53 ID:8QxJIof20
 なにそれこわい
  
114:名も無き被検体774号+:2013/04/06(土) 02:16:34.40 ID:OcrqEKjmO
 恐いけど続き気になるわ
  
115:1 ◆ve57CRP6vE :2013/04/06(土) 02:19:15.23 ID:6bierxtci
 発覚したのは蒸し暑かったせいもあり睡眠がいつもより浅かったのだ。
 膝に鋭い痛みが起こりガバッと目を冷まして起きた。
なんだ?っと思い膝を勢いよく触るとポロポロっと何かが複数落ちた。
なんだかわからないし暗くてよくわからないから電気をつけた。
 膝は汗を大量にかいており寝ぼけながら見ると血でした。
 虫刺されの正体は
「安全ピン」だったんです…

もちろんポプ子が私の足元にいて安全ピンの束を真顔で抱えてました。
 
117:名も無き被検体774号+:2013/04/06(土) 02:21:37.40 ID:OcrqEKjmO
 のわぁぁぁぁぁ
真顔も怖いが安全ピンかいな…
 
119:名も無き被検体774号+:2013/04/06(土) 02:22:26.24 ID:C00RO6Ys0
 うへぇ、大変だなマジで
  
120:名も無き被検体774号+:2013/04/06(土) 02:24:14.51 ID:XGr+vdWl0
 メンヘラやばいなー
  
121:名も無き被検体774号+:2013/04/06(土) 02:24:40.23 ID:XBRqbz8W0
 安全ピンってちょっと可愛いな
 
125:1 ◆ve57CRP6vE :2013/04/06(土) 02:27:46.31 ID:6bierxtci
 >>121
実際寝てるとこブスブス刺されてみな
恐怖どころの騒ぎじゃないから。
 
122:名無しのもんめ:2013/04/06(土) 02:24:41.81 ID:gNfNauoX0
 こわいな
  
124:1 ◆ve57CRP6vE :2013/04/06(土) 02:25:50.80 ID:6bierxtci
 ポプ子に問いただすと。
 死なない。
 大丈夫。
 元気になる針治療。
 構ってくれないから。
 職場にも電話した。
 職場先の人は悪いやつ。
 話も取り合わないし声も聞かせてくれない。
 以下省略。
すべて真顔でいってた
 こまけぇことはいいんだよ!
って言いたいけど全然細かくない。
 大事過ぎる。
 何故なら後日談で職場の部署が変わったのは変な女から毎日電話来るからお前を異動させたとのことwww
 洒落にならんww
 
127:名も無き被検体774号+:2013/04/06(土) 02:29:40.20 ID:ILut5Si10
 攻撃性強いメンヘラはムリだ!
  
132:1 ◆ve57CRP6vE :2013/04/06(土) 02:34:35.81 ID:6bierxtci
本人曰く針灸らしい傷口えぐってる鍼灸師は見たことないけど
 
128:名も無き被検体774号+:2013/04/06(土) 02:30:57.80 ID:y1FwDjnu0
 安全ピン知らない間に刺されてるとか怖すぎ
  
129:1 ◆ve57CRP6vE :2013/04/06(土) 02:32:42.33 ID:6bierxtci
 その日を決意に別れようと思いタイミングを見て話を切り出した。
その話をした途端にポプ子は
 ポプ子「フゥフゥフゥ………」

 俺「って言う話でさすがにそれでは付き合えないの…わかる?聞いてる?」

ポプ子「フゥフゥフゥ…キィヤァアアアア~」

ポプ子はその日どっか行った。
 俺はあとを追わなかった。
 次の日仕事もあったのでチェーンをかけて寝た。
 
130:名も無き被検体774号+:2013/04/06(土) 02:33:01.85 ID:OcrqEKjmO
 ありえへんな
仕事もピンも
 やっぱ関わったアカンな
 
135:名も無き被検体774号+:2013/04/06(土) 02:35:50.93 ID:OcrqEKjmO
 結構冷静にチェーンかけたな
 ポプ子に合鍵は渡してなかったよな?
 怖いよ怖いよ続き怖いよ
 
141:1 ◆ve57CRP6vE :2013/04/06(土) 02:39:10.48 ID:6bierxtci
 >>135
なんて言うか眠かったけど刺されんの嫌だったからかけたww
ちなみにポプ子に合鍵渡してた
 
148:1 ◆ve57CRP6vE :2013/04/06(土) 02:45:05.36 ID:6bierxtci
布団について2時間くらいしたところで扉がドンドンと鳴り
最初は何故か無視をした。
どうせポプ子だろ?
っと思い布団にうずくまった。
しばらくしてドンドンドンとしつこくなり、つい勢いで「ハーーーイ!」
と返事した。
しまった!っと思った瞬間に「夜分にすみません〇〇警察です!俺さんのお宅ですか?」
っと言われ慌てて家を出た。
 
150:名も無き被検体774号+:2013/04/06(土) 02:46:24.19 ID:OcrqEKjmO
 >>148
おぅ 思わぬ来客。
 
153:名も無き被検体774号+:2013/04/06(土) 02:48:17.36 ID:XBRqbz8W0
 ポリ公登場か
 
154:名も無き被検体774号+:2013/04/06(土) 02:49:37.66 ID:PKsJe2zgO
 なにこの怖い話
  
158:1 ◆ve57CRP6vE :2013/04/06(土) 02:52:35.06 ID:6bierxtci
 警官「〇〇ポプ子さんをご存じですか?」
 俺「はい。」
 警官「ポプ子さんがこちらのお宅にお住まいでしたか?」
 俺「はい。」
 警官「先程泣きながら何度も相談に来られたんです。こちらの住所を言って。それで警察署の近くで飛び降りまして…」
 俺「はい?」
 警官「いいですか?落ち着いてください。ポプ子さんが飛び降りたんです。」
 俺「え…」
 

159:名も無き被検体774号+:2013/04/06(土) 02:53:08.86 ID:gUO+SZNV0
 ポプ子「I can fly」
  
163:名も無き被検体774号+:2013/04/06(土) 02:57:53.24 ID:XBRqbz8W0
 ポプ子は「そらをとぶ」をおぼえた
  
166:1 ◆ve57CRP6vE :2013/04/06(土) 03:01:42.76 ID:6bierxtci
お前ら…
 
164:1 ◆ve57CRP6vE :2013/04/06(土) 02:59:00.80 ID:6bierxtci
 俺は警官に聞いた病院に急いで病院に駆けつけた。
どうやらODしてI can flyした模様。
 意識は飛んでいたが命に別状はない模様
なんでかわかった。飛び降りたの二階だったらしいwww
この時死ぬ気ないだろって思った。
 警官に話を聞くと俺のうちの住所と仕切りに辛い話をしていたそうで警官も相手にせず帰らせた所飛んだらしい。
しかし電話番号もわからず困っていたところ一部警官が取っていたメモから住所を辿って来たらしいそうです。
その後ポプ子入院
 
168:名も無き被検体774号+:2013/04/06(土) 03:02:31.91 ID:XBRqbz8W0
死ぬ気ないな
 ただのかまってちゃんだ
 
175:1 ◆ve57CRP6vE :2013/04/06(土) 03:08:40.57 ID:6bierxtci
そうみたいね
 でもODとなんでもコンボするのはやめてほしい
<<<<
http://blog.livedoor.jp/kinisoku/archives/3743581.html








■現在付き合っている36歳の彼女がBPDです。
>>
No.24920 by クリッター 2012/04/16 (Mon) 01:23

 
皆さん初めまして。
私は35歳のクリッターと申します。いろんなホームページを渡り歩きここへたどり着きました。たくさんの方の投稿を目にし、ここで助言などを頂けたらと思い・・・私の事を書かせて頂こうと思いました。
現在付き合っている36歳の彼女がBPDです。
付き合って半年くらいですが、もう精神肉体ともに限界です。
BPDだということがわかってから、私から距離を置いています。実際仕事もかなり忙しいのですが、彼女への恐怖心から家にいられなくなり、秘密裏に引越しをしました。彼女はまだそれに気づいていません。
ひっきりなしのメール、途切れることない着信地獄、会社への無言電話・・・元の家にいたときは動悸がしてそこにいられず、しばらく実家にいました。
電話で話せば何時間もひたすら罵倒、会えばまた何時間も罵倒の嵐・・・
さんざん文句を言われても、彼女は私との結婚に強い執着心を持ち続けています。
お互いにバツイチ同士、結婚などは意識せずに付き合おうと言ったのは彼女でしたが、それには私も同感でした。かたちにこだわらずゆっくり歩を進めていけばいい・・・そう思ったからです。
しかし彼女は人が変わってしまったかのように、結婚にたいする強い執着を見せるようになりました。
別れを切り出しても全く応じてくれる気配はありません。
今は私自身電話が出来なくなってしまいまいした。
携帯の着信音などもってのほか、バイブ音さえも聞いただけで動悸がしてしまい、平常心でいられなくなります。
電話がかけられない、電話に出られない・・・このおかげで仕事にも支障を来し、客先からもクレームが来たりといった状態です。
SNSでもいつの間にか私の友人に連絡をしていたり、かたや女性の友人などには根拠のない非難メールを送っていたり・・・周りの人にもずいぶん迷惑をかけてしまいました。
逃げたら絶対に許さないなどというメールも結構頻繁に送られてきます。
これを書いている今も、横で携帯に着信の嵐です・・・
この状況では無視をし続けるしかないのでしょうか・・・話し合いなどではらちがあきません。彼女もバツイチなのですが、前の旦那さんからはDV被害を受け、逃げるように別れたとずいぶん早い段階で聞きました。
前の旦那さんも同じような状況だったのかわかりませんが、私自身彼女の言葉に今まで感じたことのない怒りを覚え、返すように罵声を浴びせた事もあります。
ひとつたががはずれてしまったら、私は彼女に暴力を振るってしまうかもしれない衝動にかられます。
今は電話には一切出ず、メールだけに応対しています。
実際仕事もかなり忙しいため、メールの数も少ないのですが、そうれが続くと彼女からの爆発攻撃が激化します。
職場も知られてしまっており、無視を決め込んだらあの人は会社まで乗り込んでくると思います。実際に何日か連絡を絶った時は、会社に連絡をしてきました。
逃れるためには職場も変えるしかないのでしょうか・・・



No.25008 by 瞬 2012/04/29 (Sun) 23:34

心中お察しします。
私の場合は彼女から逃げるために完全無視しました。
結果彼女は自殺未遂のようなことをしてそれが知れ渡り私の職場での立場も悪くなりました。
それでも放置して1年ほど、新しいターゲットを見つけたようで連絡はなくなりました。
人の噂も~という言葉がありますが未だに私への中傷や噂がネット上でも残っています。
それでも職場の人間はその話題に「飽きた」のでしょうね。今は全くないです。
職場に来たことはありませんでしたがそれでも同じだったでしょう。
別れさせ屋を雇えばよかったかなと今なら思います。
いっそのこと携帯電話を解約してみるのも手ではないでしょうか。
No.25013 New! by 匿名 2012/04/30 (Mon) 21:28




スレ主様
彼女から沢山の嫌な思いをいただいたようですが、何事にも動じない強さが必要なのではないかと思います。
平常心を保てないと書いていらっしゃいますが、そんなことでは飲まれる一方です。
心を鬼にして自分の意思を強く持ち、精神的にキツイのならば精神科を頼りましょう。
また、警察、弁護士を頼りましょう。
着信、メールは拒否、その後何をされても一切リアクションは取らない。
嫌なのであれば徹底してやることが相手の為でもご自分の為でもあるかと思います。
私の場合はそれで相手が色々と脅迫をしてきましたが一切無視しました。
手紙等も届きますが一切無視、訪ねてこられても無視です。
数年たった今でもそうですが、ひたすら「もう関係ない」と思うのが一番です。
何か行動を起こされるのが怖いなどあれば手を打つのも良いと思います。
私の場合は精神科の医師に相談しましたが、「無視により相手が仮に亡くなってしまったとしても、あなたに一切責任はない」と言われ気持ちが少し楽になりました。
関われないのならば、徹底しましょう。
No.25019 New! by クリッター 2012/05/01 (Tue) 15:24


瞬様
書き込みありがとうございました。
今はかなりメールの数も減らし、コンタクトの頻度を減らしています。
それだけに、夜は着信とメールの嵐です。
会うのをひたすら拒否、仕事という以外理由は告げていませんが、
定期的に、やりにげするつもり?とか、逃げたら絶対に許さない
というようなメールも来ます。
もう引っ越しもして、唯一知られているのが職場なのですが、
これがネックで…
絶対に彼女が職場に来るのではないかと思うと、最後の一手が打てません。
<<







「いいですか、みなさんなしでは、ボーダーラインの人はアイデンティティを失ってしまいます。見捨てられの感情は耐え難いものです。
 みなさんがいなくなってしまったら、彼らには自分の感情の責任を押し付ける人も、投影する人もいなくなってしまうのです。
 彼らは、自分自身と、自分の羞恥心と不全感という感情の間でクッション役を果てしてくれるみなさんがいなければ、自分自身と共に生きていかなくてはならいのです」
(愛した人がBPDだった場合のアドバイス 精神的にも法的にもあなたを守るために ランディクリーガー著)より抜粋

2013年9月3日火曜日

男性は女性の過去が気になり、女性は男性の未来が気になる












>>
「昔の人のことを気にするなんて全然意味がないと思わない。
 私はあなたがこれまで誰と付き合ってきたかななてこれっぽっちも興味がない」


「僕はそう思わないね。その人間に対して心から興味があれば、その人の過去をまるごと知りたいと思うのが自然だからね。きみがもし僕の過去の女性関係に興味がないとしたら、それは僕自身に興味がないと言っているのと同じだと思うけどね」
<<
(僕のなかの壊れていない部分/白石一文)より引用











◇男女における過去未来の関心ごとの差異


 

■子孫を残す確率を上げるために関心の持ち方が違う


「結局、人間は子孫を残すために生きている」みたいな結論に帰結して結論付けるのはあまり本位ではないが、
そこに答えを求めざるを得ない。

男性は自分の子孫を残すためには自分の精子の子どもを生んでもらう必要があるし健康な母体を求めることになる。
だからこそ、その女性の過去の男性遍歴が気になるし、食生活・タバコ・アルコールとの付き合い方はどうだったか?というような、「今までの事」に重点を置いている気がする。
男遍歴に目を光らせていないと自分の精子の子どもの確率が減ってしまうという恐怖感があるし、ハチャメチャな生活をしていているとしれば健康な子供が生まれる確率は減り結果、子孫を残せる確率も減ってしまう。

一方、女性は男性の未来とか将来性とか、「これからの事」を重点的に見ている気がする。
女性は自分の身を守りながら子どもを育てていかなければならない。
女性にとって大事なのは自分と子どものことだという現実を男性はしっかり受け入れなければならない。
もし身ごもった場合あるいは子育て中は、基本的には女性自身が収入を得られないので男性の収入に期待することしか出来ない。
(ただしこれは狩猟時代に基づいた考えで、たとえばパソコンのスキルのある女性は出産1週間後くらいでも普通に稼げる時代だとは思うけど)
だから、少なくとも子育てが終わるくらいまでの期間の安全を保障してくれる将来性をもった男性の存在が必須になる。
自分を(リソース的に)守ってくれる存在が必要なのだ。
だからこそ、女性は男性の過去(の自慢話)など大して興味がなく「これから(私と子供を守れるだけの逞しさがあるかしら)」に強烈に関心を持って男性を品定めしているのだと思う。

会社でOLさんたちが「誰が出世するか」なんて世間話をしているのも、「男性が将来的にどうなるか」ということに関心がある典型例なんじゃないかと思う。


 

■「自分の子どもを生んでくれるか」「子どもと自分に安全を提供してくれるか」


そして、人は自分の価値観で世界をみているから、自分がこうなら相手もこうだろうという思いがどうしてもある。
だから、過去など気にならないだろう未来など気にならないだろう、ということがおこる。

そしてこのことは「男性は女性の初めての男になりたい。女性は男性の最後の女になりたい」にもつながることだと思う。
自分が初めての男性であれば、自分の子孫である確率はぐっと上がるだろうし、
最後の女性になれば、その時点から、その男性が将来に渡って得るものが自分にも分配されることになる。

で、「男性は身体の浮気が許せない、女性は心の浮気が許せない」という文言も、子孫とリソースの話に落ち着くのではないだろうか。
身体の浮気であれば自分の子孫かどうかの確率が下がってしまうし、男性の心が離れてしまったら、男性が得るものが分配されなくなってしまうから(男性も心があるほうに分配したいと思うだろうから心が動いてしまうことは浮気された女性にとっては大問題)。











…そんなことを考えていくと、なんか悲しいことも起こるような気がする。
人間は自分の価値観を通して世界をみているので、
「私が気にしていることをみんな気にしているはず」と思って生きている。
男性であれば「自分が女性の過去を気にしているのだから、女性も自分の過去を気にしているだろう」と思っていたとしても、それは実はまったく見当違いになる場合がある。
女性に対して「昔の俺はすごかった」話が全く響いていかないのは、多分このあたりに理由を求めることができる。
女性は貴方の過去など興味がないのですよ、ということ。

で、女性であれば「私は男性の将来性について興味があるのだから、相手も私の将来を気にしているはず」と思っていたとしても
残念ながら男性は「いままでの貴方の事」が気になっていることになってしまう。
女性が自分の未来について、たとえば英会話とか資格の取得とか、あるいは子どもを何人産みたいとかどんな家に住みたいとか、ダイエットしてキレイになりたいとか、何か未来の事について語っていたとしても、男性にはあんまり響いていないことって多いんじゃないでしょうか(笑)

アピールしたい異性がいたら、その異性が気にしている部分を話してあげると、お互いにうまくいきそうな気がするんですけど、いかんせん、人間は自分の価値観を通してしか世界を見ることはできないので、
このへんは埋まらない溝なのかもしれませんね。。。





こんなふうに思うと時間(≒年齢)って男性にとっては味方だけど女性にとって大敵なんだなぁと(白目)
先に進めば進むほど評価があがるのは基本的に男性なんだなぁーと。
もちろん、男性が女性を査定するときだけの指標かもしれませんが。

2013年9月1日日曜日

シック・マザー 心を病んだ母親とその子どもたち 岡田 尊司 筑摩書房






シックマザーとは病気や精神的な問題によって自己愛障害に陥り、
子供に愛情を注げなくなった状態だと 言う事もできるだろう。

自分の傷つき苦しさゆえに子供を愛せない母親、それがシック・マザーの
本質的な病理なのかもしれない。

















◇はじめに

本来、母親からの愛情と保護を受けて育つはずの子どもが それを十分に受けられないだけでなく、不安定で明日をもしらない母親の存在が 子どもの心の重石となってのしかかる。
それも、母親の怠慢や過失によってではなく、 母親自身にもどうすることもできない疾患や障害によって、 そうなってしまう。



こうした悲劇的な状況が、今もいたるところで起きている。


しかも、問題を見えにくくするのは、 子どもには大きな適応力があるため、
かなり大きなストレスがかかっていても、 そのときは何事も無く過ぎていく事も多いと言う事である。
それで困難が乗り越えられたのかというと、問題はそれほど簡単ではなく、時間差をおいて、 子どもに様々な問題が出てくる事が少なくない。


一見、健康的に育ち、 社会にうまく適応して、活躍しているようなケースでさえも、
内面に不安定さや心の傷を抱えていて、 生き方や対人関係において、
特有の偏りや歪みを示すこともある。
人知らず、悩みや苦しさを引きずっているケースも少なくない。









 

■うつのときは子どもに対して愛情がわきにくい


母親がうつ状態のときに出産や子育てをした場合、うつのときは子どもに対して、
母親は愛情を抱きにくいということがおきる。
その後、親が元気を取り戻して、子どもにかかわろうとしても、関係はしっくりいかず、お互いにうまく愛情のコミュニケーションをとることができない。
なぜなら愛着のベースが作られるのは、生後2歳くらいまでの間だからである。

母親のうつ状態や不安定な状態が、子育てやその後の子どもとの関係に、意外なほど影響している。
あまり自覚されていないところで、親子関係の将来に影を落としているのが、愛着形成の失敗なのである。
うつだけでなく、母親が子どもに対して全身全霊を傾けた関心を抱くことを妨げる状態がある場合
ーー身体的な問題や夫婦間の揉め事、家族の死などで母親の気が滅入っていたという場合ーー

それが愛着の問題を引き起こす原因となり得る。

 

 




 


■家族の問題としてのシックマザー


精神的な問題は、しばしばその人個人の問題というよりも、
その人が属している集団の問題を映し出していることが多い。
母親の病気は、子どもや家族に影響するが、母親もまた家族からさまざまな負担を強いられ、それが病状に響いているということも多い。


母親だけを問題視するというのではなく、シックマザーの問題を家族全体の問題として捉えていくことが必要である。

シックマザーは、自分自身の親との問題を引きずっていることが多い。
身体的・心理的虐待を受けていた人も少なくない。
子ども時代に虐待を受けた女性は、うつになりやすく、また自分の子どもを虐待しやすいとされる。
親と上手くいっていないと、妊娠中や出産後に、必要な支えが得られにくくなるという実際的な問題も絡んでいる。



また、夫やパートナーの関係にも、しばしば問題を抱えている。

うつの母親は、夫との間に不一致や葛藤を抱えていることが多く、しばしば結婚を不幸だと感じている。
夫やパートナーに思いやりや協力が乏しかったり、すでに離別して援助が得られなかったり、
夫やパートナーから暴力を受けているケースも少なくない。
母親が結婚を後悔したり、その苛立ちを子どもにぶつけている場合もある。
母親は子どもを愛したい気持ちをもつ一方で、子どもがわずらわしい、重荷だと感じてしまう。
この子さえいなければ、自分ももっと違う人生を歩めたのにと考えることもある。

シックマザーが、とりわけ重要な問題であるのは、母親ひとりの問題ではなく、それが子育てというプロセスを媒介にして、際限なく連鎖していきやすいからである。

イエール大学の長期に渡る追跡研究によると、
うつの親の影響は、子どもにとどまらず、孫の代にまで見られたのである。

うつになったことのある人の孫と、うつの既往のない人の孫を比較すると、不安障害など精神疾患のリスクが高まる傾向が見られたのである。






 


■夫婦関係を損なうことで、子どもにさらに影響が



妻のうつ病によって、夫との不和や家庭内葛藤が生じやすくなり、夫自身がうつ病になるケースもある。
また、うつの女性の家庭では、夫婦間の不一致や葛藤が強まりやすい。

そうした事態が、さらに子どもにとってマイナスの影響をもたらしやすい。


両親がうつであるときには、さらにリスクが高まるのである。
両親の関係が険悪さや冷淡さを帯び、緊迫する影響は破綻そのもの以上に、子育てに有害である。
母親と父親(義父や同居人も含めて)が、いがみ合ったり、母親が暴力を振るわれたり、離婚話で、もめている場面を目にすることは子どもを深く傷つける。


家庭内葛藤は、子どものうつなどの精神的な問題にも、非行や攻撃性といった行動上の問題にも、促進要因として作用するが、家庭内葛藤はしばしば母親のうつと密接に関係しており、その両面から、子どもを傷つけることになる。








 

■母親のうつ病


母親のうつは、子どもが必要としているものを注意深く、素早く感じ取り、常に一貫して、熱心に応えていくという親としての能力を低下させてしまう。
子どもは、本来なら受けられる世話を受けられなくなるだけでなく、子どもに向けられる関心や愛情表現も乏しくなりがちだ。
子どもは健全な発達のために、母親からの愛情のこもった関心や反応を必要としている。

それが十分に与えられないと、愛着頚性や認知的発達に支障がでるばあkりか、自己肯定感や健全な自己愛の発達が損なわれやすくなる。
さらに、もう一つ危惧すべき影響は、母親が抱きやすい悲観的でネガティブな人生に対する態度や受け止め方を、知らずしらず取り入れてしまうことである。
母親の否定的な見方に縛られると、人生を実際以上に困難なもの、苦しみにばかり満ちたものとみなす過度な悲観主義に囚われ、本来の喜びに満ちた人生を味わうことに
諦めや罪悪感を抱いてしまうこともある。
それを防ぐために、母親の悲観的な見方に子どもを巻き込まないように用心する必要がある。





 

■子どもへの影響を最小限にするために


子どもにとって、安心できる環境が保障されているということが非常に重要である。

子供の安心を守るためにはたとえ、母親が子どもを愛せない状況にあろうとも「母親は私の事を愛してくれている」という思い込みを子どもに感じさせてあげるのが大人の義務である。


配偶者や周囲の家族が、病気を理解し、受け入れ、感情的な反応をぶつけるのではなく、
理性的に話しように心がけることが、子どもへの悪影響を減らすことになる。


「お母さんは病気だから、あんな風になっているだけだ。本当は優しくて、お前の事が大切に思っているんだ」と
言われるだけで、子どもは現実を肯定的に理解し、安心することが出来る。
特に幼い子どもは現実に起きていることをどう理解して良いかわからない。それに対して解説者の役割を果たす人との存在が重要だと言える。


そこで語られることが幾分希望的観測に基づく「ストーリー」であってもいいのである。
大事なのは、そこに秩序を回復し安心を与えると言うことなのである。