2013年3月17日日曜日

育児の不安定さをカバーする食事



◇悩みの原因は栄養不足?

たとえば、わが子が小さいうちからアレルギー性疾患を患っていたり、2歳になるにもかかわらず言葉の発達が遅くて自閉症の疑いがあったり、虚弱体質で風邪を引きやすく、学校も休みがちだったり。


こうなると親はいてもたってもいられない。


また、病気でなくとも
「感情の起伏が激しくて、扱いに苦労している」
「集中力がなくて学校の成績もあまりよくない」などの心配も。


でも、そんな風に自分を責める必要はありません。


なぜならそうした悩みを症状の原因はほとんどが単なる”栄養不足”だからです。


たとえば、アトピー性皮膚炎は
抗生物質やステロイド治療に頼らなくても
丈夫な皮膚や粘膜作りに欠かせない栄養素を補うことで治療できます。

また、原因の分からない頭痛やめまいは
鉄欠乏やビタミン不足などの栄養欠損による仕業です。
ほかにも子どもの不眠症、髪の毛が抜ける、あざができやすいといった不定愁訴のほとんどが栄養と深く関係しているのです。







昨今、ニュースでは小学生が授業に集中できず、
5分とイスに座っていられないといった学習障害や
学級崩壊の話題がたびたび取りざたされます。

それを見るたびに、世の中の子どもたちは
こんなにも栄養が足りていないのかと実感し
それに気づいていない親御さんの多いことも痛感します。


そういう子どもは悪い子なのではなく、自分を制御するだけのホメオスタシスが悪化してしまって自分をコントロールできなくなってしまっているのです。



いじめなどのトラブルで不登校になったわけではなく
『自分でも分からないけど調子がわるくなっちゃた』という子が圧倒的に多いのです。


喜怒哀楽が激しく、キレやすい。なかには幻聴や幻覚があり、
病院で統合失調症だと診断された子どももいました。
しかし、血液検査をしてみると、ひどい貧血と低血糖状態であることが判明しました。


精神疾患でもなんでもなくて単なる栄養不足だったのです。






産んでから① 育児

妊娠中に母親が栄養分をしっかり摂取して生まれてきた赤ちゃんの事を
「ビタミンベイビー」と読んでいます。
特徴は「夜鳴きしない」「まとめて良く寝てくれる」「感染症にかかりにくい」
「母乳を良く飲む」「アレルギー症状が少なく、皮膚がきれい」など、
たくさんあります。

栄養が十分に満たされている赤ちゃんは、
精神的にも安定していますから、育てやすく、いつも機嫌がいいために
はじめての育児にも余裕が出てきて、ますます愛情が増す、という好循環を産みます。


産んでから② 子供の健康

乳児湿疹やあせも、おむつかぶれはほとんどの赤ちゃんに起こり、
ビタミンベイビーも例外ではありません。
人間の赤ちゃんは未完成で生まれるものですから、
生まれたあと、環境や生活の中から皮膚や粘膜が鍛えられ、免疫を獲得していくものです。
ですが、アトピー性皮膚炎や喘息などのアレルギー症状は
体内環境も大きく影響していると考えられます。
おなかの中からしっかり免役を獲得し、
生まれたあとも栄養分が多い母乳をよく飲むことで
生まれてくる赤ちゃんがアレルギーを起こしにくくなることはいえると思います。



産んでから③ お母さんも調子がよい

母体として栄養をしっかり摂取しているとお母さん自身にも良いことが。


貧血が無く元気なので母乳の出が良い。
慣れない育児に奮闘する中で母乳が順調に出ると育児がとても楽になります。

ただでさえ、睡眠不足になりがちな時期でも、母親に体力があり、
母乳育児が成功しているだけで、育児は楽しいものになりえるでしょう。


加えて、産後に起こりがちなマタニティブルーもなく、あってもすぐに改善します。
出産して幸せなはずなのに、なぜか悲しくなって涙が止まらない、
といった症状は、ひどくなると産後うつや育児ノイローゼにつながる可能性があります。





 


■夜鳴き不眠にはVB6!

赤ちゃんの夜鳴きや子どもの睡眠トラブルにも栄養不足が関係している。

そんなことをいうと皆さん驚かれますが
睡眠を司る脳内ホルモンをつくる栄養が不足しているために怖い夢をみて夜中にパッと眼が覚めたり
泣き出してしまうのです。

それが不眠や夜鳴きのメカニズム。
そこで必要な栄養素はVB6とナイアシン。


私たちの脳以内ではタンパク質を原料に様々な神経伝達物質が作られますが
眠るときに必要なのはメラトニンという調整系のホルモンです。


 

 


■貯蔵鉄(フェリチン)欠乏

・朝、なかなか起きれない
・集中力が無くイライラしてキレやすい
・学校の体育の授業や部活について行けない
・学校では元気だが家に帰るとゴロゴロしている
・冷えやすく寒がり
・頭痛、めまいがある
・動機、息切れ
・いっぱい汗をかく


子供の健康や成長を妨げ、不安定な状態にする2大要因をあげるとするなら
低血糖症と鉄欠乏です。


一般医療では、貧血か否かを判断する基準にするのは赤血球に含まれるヘモグロビンなどです。
でも実は、これが低値を示すときはすでに相当の貧血ということになります。
なぜなら、ヘモグロビンが少なくなると、貯蔵してあるフェリチンが常に補給してくれる仕組みが
整っているからです。


ヘモグロビンが満タンでもフェリチンが減少してしまうと
人間の身体は鉄欠乏になり
様々な不定愁訴を引き起こします。
ヘモグロビンの数値を見ただけではわからない
”潜在性の貧血”が多くの子どもの身体の中で生じている。
たとえば鉄分不足の新生児なら表情に乏しくあまり笑わなかったり
夜鳴きが激しく、いつもグズグズ言って
お母さんを困らせるといった症状が現れるでしょう。



学童期になれば
朝起きられないから始まった、授業についていけない、
集中力がない、落ち着くが無い、イライラしやすく切れやすい、
学習障害などの問題行動を起こしやすくなることが予想できます。
なかには「昔は優しい子だったのに、中学に入ってから急に攻撃的になった」と言う場合も
決して性格が変わったわけではなく
これも鉄欠乏が原因です。






 

■低血糖症


子どもに何らかの不調を感じたら、まずは疑って欲しいのは低血糖。

感情の起伏が激しくキレやすい、無気力でやる気が起きない、
忘れっぽい、動機や頭痛、めまいがある、常に不安感がある、うつっぽい…


こうした症状のほとんどに実は低血糖症が関係している。


でも、「お子さんは低血糖症です」と言われてもピンとこないかもしれない。
もしかしたら「血糖値が低いって事?だったら甘いものを食べさせればいいの?」と
おもうかもしれませんけれど実は、それは間違いです。


むしろ逆です。



低血糖症は甘いものなど糖質の摂り過ぎによって血糖値が急激に上がることに起因して起こるのです。

そもそも、私たちの身体には血糖値を一定レベルに維持するための調節機能が備わっています。
血糖値とは血液中のブドウ糖の濃度のこと。
食事をするとこれが高まり、高くなると、すい臓からインスリンというホルモンが分泌され
血糖値を高めてくれるという仕組みになっているのです。

血糖値の変動が緩やかであれば脳のエネルギー源であるブドウ糖が安定供給され、
気持ちはいつも穏やかで、やる気や集中力のある状態が維持できます。


ところが、糖質が多く含まれる食べ物を摂取すると血糖値は一気に上昇。

すると、インスリンが大量に分泌され、血糖値は一気に下がることに。

こうして急激に上下を繰り返すと血糖値の調節がうまくできなくなり、自律神経が乱れることになります。


すると、気分の波が激しくなって、子どもの心身に様々な症状をきたすことになるのです。
最学の場合にはうつ状態になる。



子どもの食生活を振り買ってみてください。

毎日、甘いお菓子やスナック菓子を食べたり、
清涼飲料水を飲んではいませんか?
おかずよりも白いご飯やラーメン、うどんといった炭水化物を好んで食べる、もしくは
食べさせていませんか?

そうした食生活を続ける限り、低血糖症は治りません。







 



■自閉症・引きこもり


自閉症と診断された場合、日本の医療界では治療ができないというのが一般的な見解ですが、栄養で改善が観られるケースもあります。


脳神経の重要な材料になるタンパク質や鉄分、ビタミンB群の摂取が必要。

タンパク質は、そのものが神経伝達物質の原材料ですから、
これが不足すれば自閉症改善の土台を築くことができません。

そして鉄分やビタミンB群は、神経伝達物質の合成に不可欠な栄養素。
私達の精神状態というのは、興奮系、抑制系、調整系の物質の3つでバランスをとることで、成り立っていますが、
鉄分やビタミンB群がなければ、こうした物質がうまくつくり出せずアンバランスな状態になることに。


すると、緊張しやすい状態になり、神経が過敏になってしまいます。
自閉症の人が音や光に敏感に反応するのはそのためです。










■夜鳴き・不眠


赤ちゃんの夜泣きや、子供の睡眠トラブルにも栄養不足が関係しています。

睡眠を司るホルモンをつくる栄養が不足しているために怖い夢をみて夜中にパッと目が覚めたり、泣き出してしまうのです。それが不眠や夜鳴きのメカニズムです。


そこでメラトニンを作るのに必要なのはビタミンB6とナイアシンとタンパク質。



あと、低血糖症も不眠の原因に。

糖質を摂って上がった血糖値を人間の身体は一生懸命下げようとします。
すると2-3時間後には低血糖になり、今度はアドレナリンといった
興奮系のホルモンを分泌して血糖をあげようと戦闘モードになってしまうのです。
目が覚めて、眠れなくなるのはそのため
食生活を見直せば必然的に不眠症が改善できるのです。














医師も実践している子供が丈夫になる食事
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