2013年3月6日水曜日

弱みに触れられたくない男性~BLAST その②~



さっきまでは何もなかった別に君が悪い訳じゃない一人になりたい夜もあるだろう
そんな顔で僕を見ないで決して君が悪い訳じゃない
言葉に出来ない憂鬱
誤解が夜を狂わせ君はついに泣き出してしまう

(BLAST/GLAY)





◇助けを求める自分が許せない男性達

男性は自分が辛い思いをしているときには他者との接触を避けようとする。
彼らはトラブルを一人で処理しようとするので、女性も同じだろうと思う。
一人で問題を解決しようとするのだ。

自分が辛いときには、そっとしておいて欲しいのと同じように、
女性も(あるいは男性に対しても)辛いときには触れないであげるのが優しさだと信じている。

ただ、ここに、男女のすれ違いが起きてしまう。

人間関係は自分がが辛いときにどれだけ相手が親身になってくれたか?で、その人との関係の本質が見抜けるものであるが、
男性と女性では「親身になる」の意味が真逆なのである。

だからこそ、お互いが、自分とは別の”親身さ”を求めていることを学習する必要があるのではないかと思う。



 

■弱点を見せ合って繋がる女性達

女性は誰かが辛い思いをしているときには、自然に「そばにいて」やろうとする。
そして、女性は自分にも同じように接して欲しいと思っている。
誰かが辛いときにそばにいてあげるのは、自分が辛いときに誰かにそばに居て欲しいからだ。

だからこそ、悲しい時や絶望している時、そばに居ようとしない男性の姿勢に当惑することが多いのは、そのためだ。


女性の悲しげな顔という微妙な信号を男性が読み取る確率はわずか40%だが、女性のほうは90%である。
また、男性も女性も幸せな人のそばにいると心地よいが、悲しんでいる人のそばにいても落ち着いていられるのは女性だけだ。


あなたが傷ついたり、悲しんだりしているとき、一緒に居てくれそうな女友達のことを考えていただきたい。
彼女達は、いつそんなことがあったの?何を言われたの?眠れる?食事は?と聴いてくれて、
「行ってそばにいてあげようか?」と言うだろう。

彼女達にとってはそういう細部が大切なのだ。


ある女性は数年前に足首を折って入院した時、
女友達が好物のおいしいものを持ってしょっちゅう寄ってくれたことを覚えていたそうだ。
外出できない私がイライラしないようにと、彼女達は、できるだけのことをしてくれた。
どうすれば相手の役に立つのかを知っていた。
ところが、男性の友達は「早く良くなるといいね」というなり、あわてて電話を切ってしまったり、立ち去ってしまったそうな。




 

 


■男性にとって弱みは隠すもの

さて、男性が道に迷っても人に道順を聞きたがらないのか、お分かりだろうか。
実際、男性は知らない人間に道を聞くのを嫌がる。
自分だけの力で目的地につく方法を考えたがる。
独立独歩で成功することが男性の文化では価値のあることとみなされるからだ。

多くの男性にとってはそれが達成の定義そのもだ。

男性にとって助けを求めるのは弱さのしるしであり
女性にとっては賢明な判断で、時間の節約にもなる。



一方女性は、他の人たちの助力や情報を積極的に求める。
ときにはその必要がなくても
ただ相手をいい気持ちにさせるために助けを求めることさえある。

要するに、
男性が自分の力で手に入れたステイタスによって、
自らの価値を評価するのに対し女性は、家族をはじめ自分が築き上げた人との関係の質によって自らの価値を評価するのだ。

誰の世話にもならず、
最後まで自分ひとりの力で登りつめることが
男性文化における究極の成功なのだ。

だからマズいことがおこる。
店が経費削減のために従業員を減らした場合、
店員からの手助けが欲しい女性客を遠ざける可能性があることは
なかなか気づかれない。



 

 

■弱みが強みになる女性たち


女性の場合、自分の弱みを見せることに抵抗が無い。

自分のつらさや弱さを積極的に打ち明けようとする。
女にとって弱さを見せることは
相手に共感してもらうための手段の一つである。
それに弱さを見せることは女にとって相手の気をひきつけるために欠かせない武器である。


だが男はそうは行かない。
自分の弱さを指摘されることにたいして強い不快感を抱いている。
テストステロンによって誇り高く設定された男にとって
自分の弱みを相手に握られることは
致命的な自体を招きかねない。


おとこは自分の弱点を知られたら
自分はもうおしまい妥当くらいの危惧を常に抱いている。
だから、その弱点を悟られないように
注意深くガードをしながら話をする必要があるのだ。




女たちの固い絆は基本的に「なーんだ、あなたも私と同じじゃない」という共感の下に
成り立っているといっていい。





だから、ひとりだけ極端に成功したり大きな幸せをつかんだりすることは
許されない。
すると周りから「なんであの人だけが…」という羨みの目を向けられ、
とたんに、足を引っ張られてしまうからだ。
ちなみに、たて社会に生きている男の場合には
「相手を蹴落としてまで上に行きたい」という縦のベクトルで競争する。

ところが横並びの群れに生きる女の場合は
「相手を引きづりおろして自分と一緒のレベルにしたい」という意識が強い。
横の原理が働く。
つまり、女は相手の価値を下げることで
自分を保つことが多いのだ。
「なーんだ、結局、あなたも私と一緒じゃないの」というところまで
あいてをひきずりおろし、
自分の評価やプライドを守ろうとしているわけだ。





 

■自分の価値観を万人が持っているわけがない!!


自分がそうして欲しいことを相手も望んでいるに違いない
と思ってしまうのが人間。
人間は自分の価値観を他の人も同じように持っているに違いないと思い込みがちなのである。

だからこの場合、自分がそっとしておいて欲しい男性と、そばにいて欲しい女性は、
それぞれ、「自分とは真逆の対応をパートナーは求めているんだ」と思えば良い。
とくに女性は、「辛いときに必要とされない私って…」という思いがあるのは理解できるが、
それは、別に君が悪いわけじゃない。


女性は親しい人には全てをさらけ出して、さらけ出しあって中を深めたいと思うのだろうけれども、男性は、
親しい人にほど、自分の弱い部分を見せないようにするのである。
だとすると、辛いときに、あなたのそばで泣かないには、男性があなたを愛している証拠なのだ。


ゴッドマン博士という方は、下記のように述べました。
「女性は感情に対してとても敏感で、そうしたことを話したり理解してもらいたがります。
 でも、男性は日々の感情について話すのが苦手なうえに、恥ずかしいことだという先入観を持っています。」



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