2012年2月25日土曜日
自他の境界線があいまい=パーソナリティ障害
■アイデンティティ混乱の時代
自他の境界があいまい=パーソナリティ障害傾向
ネット社会やカメレオンのようにその場その場での適応を求められる
時代の流れなのか、ここに居る自分を自分だと思えない状態を
抱えている人たちが増えているらしい。
今の世の中って何が[大衆性]があって何が[公]なのかであるのと同時に、
何をもって[個]なのか[私]なのかの境界線が曖昧というか定義できなくなってきてると思う。
社会と自分、自分と自我は別物なのか。
これはパーソナリティ障害と呼ばれる精神疾患だけど
ひどくなると、多重人格者みたいなことが起きてくる。
つまりアイデンティティの喪失なのだ。
■他者は自己愛補填の道具か
一方、自己は他者の集合体なので区別しないほうがいい。
他者を自分のように扱えれば
世界は愛で包まれる、という解釈もある。
どんな人間でも絶対に自分が一番かわいいので
自他の境界線がなくなるのは愛の原資になるかもしれない。
ただ、他者を自己だと思うということは
自己を満たすために他者は存在している、と思い込んでも不思議で無いという状況が
生まれる。
これもまた、パーソナリティ障害の一部である
”自己愛性パーソナリティ障害”と呼ばれる人格傾向の
特徴の要である。
トルストイが述べるように
自分を愛するように他者を愛するのは素晴らしいことだけど、
他者は自分を幸せにするべき、という考えに張ってしない限りにおいて
子の思想は有効なのではないだろうか。
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